小児科・アレルギー科

副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎

副鼻腔炎(蓄膿症)とは

副鼻腔炎は、鼻腔周辺にある骨の空洞で、頬と両目の間・額の下など深い部分にもつながっています。副鼻腔は薄い粘膜に覆われており、ウイルス感染や細菌感染・アレルギーなどによって炎症が起きると副鼻腔炎を引き起こします。

風邪をひくと、鼻の粘膜に炎症が起こり、炎症が副鼻腔まで広がると「急性副鼻腔炎」となります。通常、急性副鼻腔炎は1週間程度の継続した治療で改善していきますが、この時に放置してしまうと症状が長引き「慢性副鼻腔炎」になってしまいます。

慢性副鼻腔炎は通常よりも治療期間が長くかかることが特徴的です。また、日常的に集中力が低下したり、呼吸がしづらいために寝付けず睡眠障害を引き起こしたりする可能性があるため、早めの治療をおすすめします。

一般的に新生児には副鼻腔が無く、2歳ごろから発達し17歳ごろまでに完成するといわれています。
2歳以降では副鼻腔の通路が広がり細菌が通りやすくなるため、炎症も起きやすいのです。

副鼻腔炎は小児科と耳鼻科どちらに行けばいいの?

副鼻腔炎は小児科で診察ができます。
風邪から副鼻腔炎を発症するお子さまも多く、発熱や咳を伴った症状の場合は特に小児科の受診がおすすめです。
当院では鼻水吸引のみの受診もしていただけますので、鼻水や鼻づまりでお困りの場合はお気軽にご相談ください。

副鼻腔炎の症状・検査・治療

症状について

  • 鼻水が黄色い
  • 色がついた粘り気のある鼻水が出る
  • 頭痛
  • 顔を押すと痛みがある
  • 痰がでる
  • 後鼻漏(鼻からのどに内側から鼻汁が流れる状態)

検査について

当院では、細菌培養検査を行っています。
また、症状が重い・繰り返し発症しているなどがあれば必要に応じて耳鼻咽喉科への紹介も行っております。


治療について

約60%が自然治癒するといわれていますが、抗菌薬の処方でより早く回復できる場合もあります。また、副鼻腔粘膜の炎症を抑えたり、鼻水をサラッとさせて排出を早める薬を検討する場合があります。症状に応じて処方量を変更しますのでご安心ください。

鼻がうまくかめない時はどうするの?

副鼻腔炎

片方ずつゆっくり鼻をかむようにしましょう。
ご家族が直接鼻吸いしてしまうと細菌感染の可能性があるためおすすめしません。
当院で鼻水吸引を行っています。鼻水吸引のみで受診していただくことも可能です。
受付でその旨をお伝えください。